「討論のある授業」の実際


道徳:手品師(後編)

 
◇小雨が降り続き、とってもムシムシした中での5時間目、後編となりました。
 
 おおまかな授業の流れを記録します。
    前編の確認
 「男の子といっしょに大劇場に行く」」という23人の考えが、
無理な状況であることを確認しました。
 「今すぐ出発しなければならない、今すぐ決断しなければならない」という状況なのです。
「さて、手品師はどうすればいいでしょう。」
 再び、この問いについて書かせました。時間は3分間。
 その後、意見の発表。全員が発表しました。
「できるだけ、前の人と意見をつなげて、作文君に書いたこと以外のこともしゃべってみよう。」
ということを注文しました。途中で、質問のやりとりもありました。
 さて、結果は?



 

 大劇場に行く→11人
 男の子の所へ行く→15人
 



 
 いよいよ道徳の本を読んで確認です。
 2週間ぶりで答えがわかります。
 手品師は、「まよいにまよった」わりにはすぐにきっぱりと、友人の誘いを断ってしまったのでした。
 最後に、この時間の感想を書かせて後編・解決編が終了となりました。
 なんか、いまいちスキッとした解決にはならないような教室の雰囲気でしたね。
手品師に、なぜ男の子の方へ行ったか、聞きたいです。今しかチャンスはないかもしれないという時に、うではいいのにみんんなに実力を見てもらえないなんて、残念だと思わないのでしょうか。(Bさん)
手品師に言いたいこと
 なぜ自分の夢を捨ててしまうのか。
 本当はみんな、そんないいことがあったら、うれしがってやるのに。私だったらそうだな!
 でも手品師にとっては、男の子とのやくそくが大事だもんね。(Nさん)
ぼくは、そんな考え(「大劇場に行く」)は、心が黒くなってしまうと思う。男の子も手品師を信じているんだから、大劇場に行くなら、期待をうらぎらない方がいい。(Tさん)
ぼくは、手品師は勇気をもって、よく言えたなあと思った。ぼくだったら、そんなにきっぱりと「明日は行けない」と言えない。手品師は、すごい。 
 (Kさん)
ぼくは何で両方を選ばなかったのか、不思議だ。それに、『たった一人のお客様』とあったけど、イラストでは、「たった一人と一匹」の方が正しい!
(Yさん)
◇私も、なんとか両方が満足する方法を選びますね。
 “すぐに町に行って置き手紙をしてから大劇場に向かう”なんてのは、どうかなあ。

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